業務ソフト(役員の任期管理)
千手院さん、おっと、Sen10inさん、最近、業務用ソフトを使用しているのですが「司法書士として、邪道ではないか?」とも思うのですが、いかがでしょうか。
これこれ、「ことだま」の国で、我らが名を直接表示するでないと言っているではないか。
確か事件管理システム「タスカル」とか言っていたな。
はい、その「タスカル」です。導入のきっかけは、株式会社の取締役、代表取締役及び監査役の任期管理です。確実に役員変更時期を知らせてくれるのです。 だから、迷わず導入したのです。
なるほど、ソフトだから就任年月日を入れれば自動的に任期満了がわかる。だから、邪道なのであろう。
怠けるのは、良くないぞ!
とんでもない、そんな便利なものではないのです。任期満了日を計算するのはあくまで私です。
システムは入力した任期満了日が近づけば教えてくれるのです。
ほう、目覚まし時計みたいなもんじゃな。
しかし、間違いなく、任期満了日を計算するのはなかなか大変じゃ、監査役の任期は特に難しいな。 おまえさん、ちゃんと勉強しとるか!
そうですね。「2年」が「3年」。「3年」が「4年」と改正の度に任期が長くなっています。
よろしい。しかし、それは誰でもわかっていることじゃないかな。いつからそれぞれの任期が適用になるのか。いつ就任した監査役がその任期に該当するのか。すぐに返答ができねばなるまい。
はあ、確かにすぐに答えろと言われましても、監査役の任期に関する経過措置がありますから、困ってしまいます。民事法研究会の市民と法(?22)2003/8月号に「監査役の任期」について、自分なりのまとめを書く機会を得まして、まとめたつもりです。これで、ご勘弁を!
登記申請の義務は会社にあるので、役員任期の管理も会社で確実に行わねばならない。つまり、会社の代表者の責任である。 しかし、なんども手続きを行っている株式会社の場合、おまえさんも控えはもっていよう。 わかりにくい改選時期については、念のため、相手先にお知らせすることもサービスではないかな。 そのためものであればソフトも問題あるまい。
そうですよね。怠けるためのソフトではないわけですから、では、遠慮なく使うことにします。それに自分で任期を計算するのだから、繰り返し、繰り返し、色々な会社のデータを入力すれば、良い勉強にもなります。
それに「タスカル」の「任期一覧画面」は、とてもわかりやすくて「任期日直近チェック」で、ばっちりです。
これこれ、ソフト自慢をするでない。
よいか、一度データを入力して安心しないように、自分を過信してはいかん。電話があったとき、また、該当会社の他の手続きがあったとき、また、謄本等の交付依頼があったとき、とにかく、機会あるごとになんども、確認して入力ミスをなくすのじゃ。
はい、わかりました。注意いたします。ご先祖の精霊であるSen10inさんのお言葉大切にいたします。
まあ、よかろう。良い心がけじゃ。がんばるように。それから、監査役に限らず、10月末決算の株式会社には注意が必要じゃぞ!
それに、臨時総会で全員が就任となっている場合にも注意が必要じゃ!
確かに、10月決算の場合、定時株主総会がその年の12月であったり翌年の1月であったりしますし、全員退任後の就任が何時であるかで満了時期が違ってきますから、任期計算を間違うことはよくあります。
だから、ソフトだけでなく、バインダーも決算期ごとに整理するなど、間違いのないよう管理に、注意しています。
よし、よし、それでよい。