不動産登記について
みなさんは、不動産を担保設定することなく現金で購入する場合に買主が登記のために用意する書類がどれだけあるかご存知ですか?
個人の方が購入者であれば、オンラインを利用しない場合、登記申請は形式的には、市区町村町が職務上作成した住所証明情報(書面の場合は、住民票写)と認印を用意すれば足ります(平成19年現在)。
これは、例え100億円の不動産を取得する場合でも、特に変わるものではないのです。
みなさんは、不安ではないでしょうか。
私なら、不安でなりません。何故、不安なのか?
「本当に私の名前が所有者として登記されるのだろうか?」
と思うから不安なのではないでしょうか? だからこそ、司法書士が必要なのです。
形式的に書面を用意し、作成された申請書や委任状に認印を押印する。これだけの作業であれば、誰でもできそうです。仮に登記にかかわる者がプロセスとして、これだけのことしかしないとすれば、不安でたまりません。形式のみにて、全てを終わらす代理人がいるとすれば、いくらでも費用をやすくすることができるのかもしれません。しかし、そうではないはずです。
登記の結果は同じにみえても、登記申請代理人によるどのようなプロセスがあったかによって問題なく手続きが完了する確率は大きく違うはずです。資格者代理人たる司法書士に特に問題のある者がいるとは思えませんが手続きを進めるためには、それなりの経験や知識が必要ですから、値段が安ければ誰でも良いということにはならないはずです。
そうだとすれば、報酬がいくらであるかのみを調べて、それのみを基準として登記の申請代理人を選ぶことはできないのではないでしょうか。司法書士が業務を行ったときに受ける報酬については、各司法書士が自由に定めることになっています。
自由といっても、会則では、司法書士の報酬は、その額や算定方法・諸費用を明示し、依頼者との合意によって決定することになっています。司法書士に業務を依頼される際には、お近くの司法書士に相談のうえ、報酬について十分に説明を受けてくださるよう、お願い致します。
不動産登記に関する報酬 / 費用などの料金表
下記費用はすべて税込み表示ですが、交通費は含まれておりません。
また、費用は予告なく変更になることがあります。
(不動産の固定資産等の評価価額の総額を1000万円とします。)
報酬等 (書類作成、謄本取得、戸籍取寄せ等費用等を含む) |
登録免許税 |
費用の総額 (消費税込) |
|
---|---|---|---|
所有権移転 (相続) |
55,000円~ | 40,000円 (0.4%) | 95,000円~ |
所有権移転 (土地の売買) |
44,000円~ | 150,000円(1.5%) | 194,000円~ |
所有権移転 (建物の売買) |
44,000円~ | 200,000円(2%) | 244,000円~ |
区分所有権移転 (敷地権土地1筆付) |
55,000円~ | 150,000円 | 205,000円~ |
抵当権等担保設定 (担保額1000万円) |
54,000円 |
40,000円 (0.4%) 〔非課税等の場合あり〕 |
約94,000円 |
抵当権等担保抹消 | 12,000円 | 2,000円 | 14,000円~ |
住所・氏名等の変更 住所等の関連が付く場合 |
8,000円~ | 2,000円 | 10,000円~ |