心にのこる物語

四畳半

物語(夢うつつ) 2010年7月17日

4畳半

古い日に焼けた畳。
凝視すれば窓際の焼けは濃い三角を作っている。

蛇口に洗面器がぎりぎり入る小さなタンクの水場付
古い包丁、まな板。小さなコンロに羽だけの換気扇。

西陽があたるあたりに、足ふみミシン
水槽に小亀が1匹、水槽いっぱいの水の中に溺れそうに浮かんでる。

洋ダンス
上には、箱詰めの荷物。
端っこの落ちそうな位置にトーテムポールのような柿色プラスチックの貯金箱。
いつも、眺めてお金(小銭)がいっぱい。お金(小銭)がいっぱい。とその子はまじないのように心で叫んでる。

借家の廊下に荷物が積まれ、薄暗い納屋のよう。

長い廊下の先に共同便所
白壁は、地図の模様に剥がれ土壁が見える。
肥溜め便所から子供の鼻歌。

廊下で遊ぶ子供たち、かくれんぼ、隣の借家にもぐりこむ。

皆、古着で鼻水たれて、おもちゃのようなカメラに起立で、はいポーズ。

日暮は、寂しく。悲しいよ。

走って、帰って、晩御飯。

ちゃぶ台ひとつに、4人が座り、小さな豆腐に手が伸びる。

低い天井が、軋む。2階の足音。電灯が揺れる。足音が消える頃、ねずみが走る。

「2階がうるさいと言ってこい。」と叫ぶ声。

「ヒューズがとんだ」と隣のおばちゃん、

「醤油かして」とその隣のお婆ちゃん、

半畳の押入れから、布団を出すと畳が消える。

体をよせあい、よせあい、眠れば、夢を見る。

緑がいっぱい、野原が見える。清流の音。笑い声。そして、遠くに大きな屋敷。
抱っこされて、おんぶされて、・・・。

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