四畳半 2010年7月17日 物語(夢うつつ) 4畳半 古い日に焼けた畳。 凝視すれば窓際の焼けは濃い三角を作っている。 蛇口に洗面器がぎりぎり入る小さなタンクの水場付 古い包丁、まな板。小さなコンロに羽だけの換気扇。 西陽があたるあたりに、足ふみミシン 水槽に小亀が 続きを読む →
伯母さま 2009年5月28日 物語(夢うつつ) 囁くような声でありながら、腹の底から響くような不思議な声を聞いた。 耳の傍でささやかれているようであり、遠くトンネルの向こうから聞こえるような声であった。 伯母さまの風貌は、世間で見慣れたものではなかった。 骸骨に皮が残 続きを読む →